『竹取の翁』について


【万葉集 二十巻(630年〜759年)】の
《巻十六(740年頃)》に初めて登場!

「概略」

翁が季春の頃丘に上がると、あつものを煮る九人の天女に会う。天女は翁をよんで笑
って「来て鍋の火を吹け」という。翁が座に加わると、しばらくして天女たちは、一
体誰がこの翁を呼んだのだとつっつき合うので、翁は謝して、意外にも神仙に会って
ついなれた罪を歌でつぐなおうといって、「自分も若い時は、皆にちやほやされた
が、今は、こうしてあなた方にばかにされる。しかしあなた方だっていずれそうされ
る時があろう」というような歌をよむと、九人の天女は、いずれも末尾に「我は依り
なむ」(あなたと結婚しよう)またはそれに似た句をもつ返歌をつくる、というよう
に記されている。これは少なくとも【万葉集】時代の説話では『竹取の翁』が天女に
対する求婚者であったという風に解釈できる。

それが、竹取物語では養父の関係に変形したのだとも考えられる。



もちろん、【万葉集】以前に、神世から中古前期にかけて『竹取の翁』に関する説話
が―今は亡んでいるが―いろいろあり、その一つが【万葉集の巻十六】や【竹取翁の
物語】になっていったとも考えられる。

★大化改新【645年】天智天皇
★壬申の乱【672年】天武天皇




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