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〜 ごあいさつ 〜
かぐやひめ文庫館長 山口真一
『源氏物語』の中で、「物語のいで来始めの祖」と
紫式部が絶賛している『竹取物語』ですが、
その成立は9世紀末から10世紀始めの頃。
かのシェークスピアが傑作を世に送り出すより遥か昔で、
ヨーロッパ文学の源流といわれる『アーサー王伝説』よりも200年も昔のことです。
竹から生まれて美しい娘に成長し、ついには月に帰っていく・・・
という日本人なら誰でも知っている簡潔な内容ですが、
その中は優れた主張と魅力に満ちあふれています。
特に、失われていく愛の前では権力も富も何の意味もないという、
強烈なメッセージが込められています。
文章は簡潔で力強く、さっと一筆書きしたようなタッチ。
千年の昔からどれだけの人々がこの物語に心を奪われてきたことか。
かぐやひめ文庫では皆さんを果てしない夢物語の世界にご案内します。
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