かぐやひめ文庫・館長所蔵の主な『写本・和本・版画・復刻版』のご紹介

竹取物語の主な研究文献

1.『蓬左文庫蔵竹取物語』

【1600年頃書写の復刻版】
[日本古典文学會 慶長年刊]

*竹取物語の完本として最も古いのは
【1592年(天正二十年)中院通勝の写本】
 であり、これに次ぐのが蓬左文庫蔵の竹取物語。
2.『通行本挿絵入竹取物語 二巻』
【1710年 茨城多左衛門板】[宝永七年刊]
写真 *初版は1646年(正保三年板)で、
 吉田幸一博士が 所蔵しておられる。
*当、かぐやひめ文庫所蔵は第四版で、
 初版と『挿し絵』を含め内容は同じ。
3.『萬葉十六竹取翁長歌 一冊』
【1766年 賀茂真淵書 和本】[明和3年]

写真
*『竹取の翁』が現存する文献に最初に登場したのが、
 この『萬葉集 巻十六』の天女と歌を交わす場面
 であり、大変興味深い。
4.『竹取物語抄 二巻』
【1784年 柳原喜兵衛版】[天明四年刊]

写真
* 小山儀・入江昌喜著、完本としては竹取物語の
 最古の注釈本として注目される。
5.『松梅竹取物語 拾二巻』
【1789年〜 山東京山作 浮世絵歌川國貞画】
[寛政年刊]

写真
* 戯作者の山東京山が兄京伝から引継、
 60年をかけてストーリーを作成し、錦絵師の
 歌川豊國・歌川國貞(三代目豊国)が
 全ページに浮世絵を描いた十二巻の長編作品
6.『竹取翁物語解 六巻』
【1831年 田中大秀著 本居太平・坪内雄蔵序】[天保二年刊]

写真
*過去の研究文献を網羅して分かり易くひもとき
『竹取翁物語研究のバイブル』と云われている注釈本
(現在に至るまで、多数の研究書籍で紹介されている)
7.『竹取翁之図 一枚』
【1830年頃 中島来章画 古梅俳句 
木版俳諧摺物】[天保年刊]

写真
*『竹取の翁が三寸ばかりのうつくしいひと』
 つまりのちの『かぐや姫』を竹の中から見つけた場面が
 趣のある色調で描かれている。
8.『竹取物語俚言解 二巻』
【1857年 佐々木弘綱著】
[文會堂記、安政四年刊 注釈本]

写真
*江戸期最後の『竹取物語』の注釈本
(中田剛直著「竹取物語の研究」より)
9.『竹取物語考 一冊』
【加納諸平(文化3年〜安政4年)著 和本】
[大正十五年]

写真
*『竹取物語』の原典を漢文本体とし、
 特異な存在を示す未完の本を佐々木信綱氏が注釈
10.『かぐやひめ(拾部本)』
【1976年 鈴木正樹詞
 池田満寿夫版画 銅板原版添付】

写真
*池田満寿夫氏の銅版画が十枚挿入され、
 限定10部のみ発行された稀少品、
 拾部それぞれに銅板の原版が添付されている、
 貴重なパロディ本
11.『源氏物語 絵合巻』
【1267年校合 中山輔親氏蔵の復刻版】
[文永三年]

写真
*『竹取物語』を《物語の祖》だと表現している記述が、
 『絵合巻』に確認できる。また、
*『蓬生巻(かぐや姫の物語)』
 『手摺巻(竹取の翁)』に固有名詞が見られ
 大変興味深い。